新型コロナウイルス、国内の軽症例の経過まとめ
- 2020.02.15
- 日常生活の豆知識

重症例はニュースになりますが、新型コロナウイルスの軽症例の経過はほとんど取り上げられていないので、公開されている症例をひと目でわかるようにまとめました。
※「当院における新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症患者 3 例の報告」を参考に、医療従事者でなくてもわかるようにまとめています。
症例1 33歳女性
1月19日 武漢のホテルに宿泊
1月20日 来日
1月23日 咽頭痛と37.5度の発熱
1月24日 受診、急性上気道炎として経過観察
1月27日 発熱遷延、咳嗽・喀痰・頭痛・悪寒出現
再度受診
インフルエンザ迅速検査陰性
A群溶連菌検査陰性
レントゲン:肺炎の所見なし
尿検査:グラム陰性桿菌確認
→腎盂腎炎として加療開始
1月30日 発熱・咳嗽・喀痰の症状が遷延し、再受診
レントゲン:左下肺野に肺炎の所見
新型コロナウイルス検査→同日陽性の結果
Lopinavir/Ritonavir投与開始
1月30-31日 軽度の呼吸困難あり少量の酸素投与。以降増悪なし。レントゲンも変わらず。
2月3日 解熱。酸素吸入も不要となった。(2月5日公開時点)
症例2 54歳男性
2018年5月から武漢で仕事をしていた日本人
1月27日 咽頭痛・鼻汁出現
1月29日 帰国する飛行機内で軽度の悪寒あり
37.1度の微熱と上気道症状あり
新型コロナウイルスの検査施行の上で入院
レントゲンやCTで肺炎の所見なし
1月30日 新型コロナウイルス検査が陽性と判明
レントゲンやCTで肺炎の所見なし
急性上気道炎と診断。呼吸状態の悪化なし。入院継続・経過観察。(2月5日公開時点)
症例3 41歳男性
2019年12月20日から武漢で仕事
1月31日 帰国。38度の発熱と咳嗽出現
新型コロナウイルス検査施行し入院
悪寒・頭痛・喀痰・筋肉痛・倦怠感なし
レントゲンで肺炎の所見なし
2月1日 新型コロナウイルス検査結果陽性
レントゲン、CTにて肺炎の所見あり
呼吸状態の悪化なし。入院継続・経過観察中。(2月5日公開時点)
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