百日咳とは? 患者数1万人超え

百日咳とは? 患者数1万人超え
乳児が感染すると死亡する恐れもある百日咳の患者数が増加しており、今年の累積報告数は1万110人に達したと発表されました。(毎日新聞より
今回は百日咳の基本的知識、クリニックに行った際に聞かれることをまとめました。
 

百日咳とはどんな病気?

 百日咳とは、百日咳菌(Bordetella pertussis)による急性感染症で、長期間にわたる激しい咳発作が特徴的です。
 
ワクチンは10年程度しか効果が続かないことがわかっており、近年、思春期や成人期以降の発症が目立ってきています。ワクチン導入後の米国の統計によると、患者の半数以上は青年期や成人期であり、小児の疾患から青年期・成人の疾患に年齢層が移行してきています。
日本国内でも思春期、成人の発生は増えています。
しかし、多くは症状が非特異的であることが多く、診断に至らないことも多いです。
 
百日咳は、ヒト-ヒト感染を来します。感染者の気道粘膜の分泌物による飛沫感染をおこすことが知られています。
 
感染後、通常7-10日の潜伏期間を経て、3つの時期があります。
 
カタル期:1~2週間
 非特異的な上気道感染症状が主体
 
発作期:2~3カ月
 特徴的な発作性の咳こみ
 吸気性笛声(whoop)
 咳き込み後の嘔吐(post-tussive emesis)
  が特徴的であり、上記症状が持続します
 
回復期:1~2週
 上記の症状が次第に軽快
 
全体的な経過としては3ヶ月程度となることが多いです。
 
小児期とは異なり、青年、成人期では致死的となることはありません。
喘息、喫煙が重症化に影響を与えることが知られています。
 
伝染性は、カタル期と発作期のはじめを合わせたおよそ2週間が最も強いと言われています。
その後伝染力は低下し3週間以内にほぼ伝染性はなくなるとされています。
 
学校保健安全法では第二種感染症に指定されており「特有の咳が消失するまで、または五日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで」を出席停止の期間の基準としています。
 

クリニックで聞かれるポイント!

クリニックを受診した際に聞かれることをリストアップしました。
受診する前に確認しておきましょう!
 
 風邪のような症状が2週間以内にありませんでしたか?(カタル期の有無)
 咳が2週間以上続いていますか? (咳の症状が長期に持続)
 1日で何回ぐらい咳の発作がありますか?(10~25回程度ある)
 咳に続いて笛のような音がしますか?(whoopingの症状を指す) 
 発作の後に嘔吐がありませんか?(小児では目立つ) 
 百日咳のワクチン接種歴はありますか? (免疫の有無)
 百日咳と診断された人が周りにいますか?  (飛沫感染の可能性)