「笑い」と「死亡率」の関係性

「笑い」と「死亡率」の関係性

笑う門には福来たるか。

今回紹介するのは、「笑い」と「健康」に関する日本の研究です。
山形大学からの研究報告で、「笑い」と「死亡」や「心血管疾患」のリスクとの関係性を検討するために、地域住民を対象に実施されました。

対象者は毎年健康診断を受けている40歳以上の男女約1万7000人。
具体的には、対象者には「声をだして笑った回数」を自己申告していただき、

①週一回以上のグループ
②月一回以上、週一回未満のグループ
③月一回未満のグループ

の3つのグループに分けて、死亡率の増加や心血管疾患の発症率との関係性を統計学的に検討しました。

約5年間追跡したところ、257例が死亡し、138例が心血管疾患を発症しており、笑いの頻度別に解析すると、全死亡率も心血管疾患の発症率もいずれも、笑いの頻度が低いグループで高くなることがわかりました。さらに、年齢や性別、血圧、喫煙、飲酒状況などの要素をあわせて統計学的に検討してみても、笑いの頻度が高いと死亡リスクや心血管疾患のリスクは低いことがわかりました。

ということで、笑う頻度が高いグループでは、全死亡率や心血管疾患のリスクが低いという結果であり、非常にユニークな研究ですね。

ただ、「笑うこと」と「死亡率や心血管疾患のリスク」の関連性は示されたものの、笑うことができる=健康という可能性もあるので、「笑うことによって健康になる」ということを示すにはさらに研究が必要です。

その点では、これまで笑う回数が極端に少なかった方が、笑顔が増えるとその後どうなるかといった研究も気になります。もし、たとえ多少意図的であっても、「運動する」や「食生活に気をつける」などと同じように、笑顔の回数を日常的に増やすことを心がけたり、意識したりすることによって、その後の健康状態が変化するという知見が得られれば、非常に興味深いです。

とはいえ、日頃から笑うことができるような生活ができていれば、リスクは低下するということではありますから、みなさん、毎日笑って過ごしましょう。
ゴールデンウィークが始まりますが、みなさんよい休日を!!

J Epidemiol. 2019 Apr 6