ポケットデバイスの登場で、糖尿病の血糖管理をより厳密にできる?

ポケットデバイスの登場で、糖尿病の血糖管理をより厳密にできる?
糖尿病で苦しんでいる方も多いと思いますし、健康診断などで予備軍と言われた という方もたくさんいるでしょう。
 
糖尿病の診断の1つに、HbA1cという血液検査があります。詳しいことを言い出すと長くなるので省略しますが、1つの目安として、HbA1cが6.5%以上であると糖尿病と言われます。6.0-6.4%を予備軍といいます。
 
 
内服の血糖降下薬から始めたり、インスリンの注射を導入したりすることが薬物治療ですが、インスリンは調整が難しいです。
HbA1cの値を見ながらコントロールが良いか悪いかを判断するわけですが、悪かった場合はインスリン量を増やしたりします。しかし、インスリンを増やすと逆に低血糖になってしまい、意識消失したり、場合によっては命にかかわるような低血糖症状をきたすこともあります。なのでインスリンを増やしたり減らしたりするのは医師としては慎重なのです。
最近はポケットデバイスとして、血糖測定を自動に行って、投与すべきインスリン量を教えてくれるデバイスが出てきており、より適正な投与ができるようになるというものが出てきています。
 
今回は2型糖尿病に対してそのデバイスを用いたら、用いなかった場合と比べてどうかというものです。
使用デバイスはd-Nav Insulin Guidance System(Hygieia社)です。
 その結果、ベースラインから6カ月後までのHbA1cの低下量は、デバイス群は1.0%、非デバイス群は0.3%だったと有意にデバイス群の方が低下を見せました。加えて、低血糖の頻度は両群に差はありませんでした。
HbA1cが1.0%も低下できるのはコントロールが非常に良好な印象を受けますし、低血糖も起こさない程度の厳密なインスリン量調整ができているのがこのデバイスのメリットですね。時代が変わり、こういったオーダーメイド治療ができるようになっていき、今後も期待です。
Lancet. 2019 Feb 22. pii: S0140-6736(19)30368-X. doi: 10.1016/S0140-6736(19)30368-X.