〇〇〇を調べれば認知症がわかる?

〇〇〇を調べれば認知症がわかる?
突然ですが、みなさん、うんちの中にどれくらいの細菌がいると思いますか?
 
そう、うんちです。 
 
じつはうんちを作っている腸の中には、およそ1011-12の細菌が存在すると言われています。多くの細菌が培養が難しい細菌のため、正確な菌の種類や数については未だに不明な点も多いですが、大量の細菌が存在するということがわかっています。そして、この腸内細菌はもちろん人種や食生活によって異なるのですが、なんと、肥満や心血管疾患、炎症性疾患などと関連があるということが近年わかってきました。
 
今回紹介するのは、この腸内細菌と『認知症』に関連があるのか検討した研究です。
 
この研究では、日本人128例の便サンプル中の腸内細菌叢を解析し、認知症との関連を検討しました。
 
腸内細菌叢を網羅的に解析してみると、認知症の有無によって腸内細菌の組成に差が認められることがわかりました。
とくに、腸内細菌の種類を
 
タイプ1:Bacteroides >30%
タイプ2:Prevotella >15%
タイプ3:その他
 
に分類してみると、認知症患者ではそうでない方と比較して、タイプ1が少なく、タイプ3が多いことがわかりました。
さらになんと、既存の認知症のバイオマーカーと比較しても、より関連性が高いということがわかりました。
 
あくまで「関連がある」ことが示されただけで、「因果関係」を示した研究ではありませんが、認知症の既知のマーカーと比較しても関連性が高いというのは凄いことですね。
今後のさらなる詳細な解析により、認知症の予防や治療につながることを期待しましょう。
 
Sci Rep. 2019 Jan 30;9(1):1008.