インフルエンザの予防接種の有用性

インフルエンザの予防接種の有用性


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皆様、インフルエンザの予防接種を受けていますか?よく、予防接種は悪だ!免疫力が~などとおっしゃる方もいますし、そういう考えをお持ちの方も多いと思います。私は十年以上毎年受けているので、受けないことでどうなるのかを体感していないため、身をもって差を感じることはできません。
 
今回はインフルエンザの予防接種により、もともと心不全の方の死亡率や心血管死亡率が減少するといったものの報告を紹介します。
 
結果としては、未補正の解析では、追跡期間中に1回以上インフルエンザ予防接種を受けた患者の、非接種者に対する死亡リスクはいずれも高かったです。
しかし、この時点では統計学的に補正されていない状態ですので、年齢、性別、世帯収入、教育水準、併存疾患、内服薬で補正した解析では、インフルエンザ予防接種患者の死亡リスクが18%低下していました。
また、インフルエンザの予防接種回数が多いほど、死亡リスクは有意に低く、心血管死についても同様の傾向でした。
 
補正前後で結果が真逆になっていることに関しては、そもそもインフルエンザの予防接種を受ける患者は病的かつ高齢で併存疾患が多い患者で多いため、未補正解析では選択バイアスによる交絡を受けていたと考えられます。
 
インフルエンザで心不全?と思うかもしれませんが、インフルエンザの感染により、脱水に至ったり、心臓への負担が強くなるので、心不全症状が増悪します。毎年うつことで、複数回予防されるので、そのリスクが回避されている可能性があります。
 
インフルエンザの予防接種を受けてもインフルエンザにかかる患者さんは実際たくさんおり、意味がないじゃないかと思うかもしれません。しかし、予防接種後の罹患は症状が軽くなる傾向にあるので、それだけでもこのような心負荷が低下するので、心不全の予防になるかもしれません。
 
Circulation 2019; 139 : 575-586