インフルエンザのときの解熱剤 他
- 2019.02.23
- ドクターズの日常

2019年のインフルエンザですが、一度peakが過ぎたようですね。これからB型が流行ってきたりすることが多いです。
ですが、今もなおインフルエンザが猛威をふるっている地域もあると思います。
インフルエンザの診断を受けると、タミフル、イナビル、ゾフルーザなど抗インフルエンザ薬の他に、解熱剤を希望に応じて処方されると思います。
インフルエンザにはロキソニンやイブプロフェンといったNSAIDSの使用は控えることが望ましいです。なので、我々はカロナールといったアセトアミノフェン配合解熱鎮痛薬を処方することが多いです。
一方で、救急外来などで診断されると、処方できる薬の量が限られるので、少ししか薬がもらえないこともあると思います。
そういう人はAmazonなど調べると、カロナールと同じ成分のものがあるので、辛ければ購入して飲んでみると良いと思います。
また、このアセトアミノフェンは副作用などが比較的少なく、ロキソニンなどよりも胃腸への負担も少ないです。鎮痛や解熱効果はやや劣りますが。
我々はカロナールを1回400mg内服として処方し、6時間あけて反復可能としています。
このタイレノールは1錠で300mgなので、とりあえず1錠内服でいいでしょう。
厳密には自分の体重×15mgを1回あたりの上限とします。なので本来ならもっともっと内服可能なのですけどね。。アセトアミノフェン中毒という病気もあるくらいなので、医師側としてはいっぱい飲んでいいよとは言いにくいだけです。入院中の点滴ではたくさん入れていますので、もし効かなければ2錠(600mg)までふやしてもいいとは思います(600mgということは600÷15=40→40kg以下の人はだめです)。
他の鎮痛薬はアセトアミノフェン+NSAIDSなどいろいろ含有されているものが多いので、インフルエンザにはタイレノールは推奨されるでしょう。

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