睡眠不足や中途覚醒は命に関わる?

睡眠不足や中途覚醒は命に関わる?

皆さん、睡眠は毎日取れているでしょうか。不眠症として治療をしている方もいると思いますが、PCやゲームをして毎日寝不足 みたいなかたもいませんか?


この研究では、短期睡眠時間と、睡眠が分断される状態が多発性動脈硬化症のリスク増大の危険因子であることが報告されました。
対象患者の既往歴、心臓血管疾患のリスク因子、生活習慣、検査所見、食生活などを記録したうえで睡眠状態を7日間評価しました。

睡眠の評価については、6時間未満の群、6-7時間の群、7-8時間の群、8時間以上の群に分け、そのうち睡眠時無呼吸症候群の既往がある例は除外して解析しています。また、睡眠の分断についても5段階に分類しています。

睡眠時間が6時間未満、6-7時間の群のほうが、7-8時間の群より高齢、高血圧、BMI高値であり、メタボリックシンドロームの割合が有意に多かったようです。また、心筋梗塞リスクは短時間睡眠(7時間未満)のほうが有意に高かったです。
次に冠動脈(心臓の血管)の動脈硬化を画像的に解析し、統計をしています。
6時間以内の睡眠群では、7-8時間群と比較して、動脈硬化量が高かったようです。また、睡眠分断を5群にわけたうち一番軽度であった群は、それ以上の群と比較して動脈硬化症の発症が有意であったとのことです。

以上より中高年において、7時間未満の睡眠群では有意差をもって生活習慣病のリスクは高く、特に6時間未満の場合は動脈硬化のリスクも増大しています。この研究は統計学的解析のために、7日間の睡眠評価をしている点はとても信頼性があるものだと思います。

よく睡眠中に何度も起きてしまう人や、夜更かしは心臓などの血管に悪影響を及ぼしている可能性があるので、良質な睡眠を心がけることはやはりとても大切なことなのですね。

かくいう私も当直などや趣味などで睡眠不足は多々あるので、医者の不養生にならないようにしないといけません。



J Am Coll Cardiol 2019;73:134–44.