医師国家試験予想問題シリーズ:救急外来外傷シリーズ

医師国家試験予想問題シリーズ:救急外来外傷シリーズ

次のうち正しいものを1つえらべ。

①60歳男性。破傷風予防接種回数不詳。砂利道で転倒し、右膝を挫創。破傷風トキソイドと抗破傷風ヒト免疫グロブリンを投与した。
②猫に噛まれたため救急外来受診。発赤、腫脹を伴っていたため、十分な洗浄と消毒にて帰宅とした。
③創傷治癒において、消毒は早期治癒のために重要である。
④血流が悪い創部のほうが感染リスクが低い。
⑤切創に対して縫合処置を施行した患者が3日後に創部感染にて受診。腫脹、熱感あり。創部は離開していないため、抗菌薬処方のみで経過観察とした。

回答:①
解説
①:ガイドラインにて下記の表のとおりになります。

砂利道での転倒であり、汚染創でかつ、投与回数が不詳なので両方打ちます。救急外来では投与回数を十分に聴取するようにしています。

②:猫は感染リスクが非常に多いと言われています。ヒト>ネコ>イヌの順番です。覚えておきましょう。嫌気性菌まで十分に抗菌薬カバーをする必要があり、AMPC/CVA(オーグメンチン)という内服薬を処方することが多いです。切開排膿をしばしば行います。

③消毒は好中球の動員を妨げるので、治癒遅延に繋がります。

④血流が多いほうが感染しにくいです。イメージどおりだと思います。

⑤創部感染の場合は、切開排膿が一番の治療です。場合によっては開放創のまま連日経過を見ていきます。感染が落ち着いたところで二次閉鎖することもあります。

以上となります。救急現場ではよく見るテーマですが、学生のうちはあまり習わないので難しいかもしれませんが、必修などではいつか狙われるテーマと思っています。