医師国家試験予想問題シリーズ:消化管出血シリーズ

医師国家試験予想問題シリーズ:消化管出血シリーズ

次のうち正しいものを1つ選べ。

①胃潰瘍の出血に対して内視鏡的止血を施行した場合は、24時間以内に止血されたかどうか再度内視鏡で確認することをルーティンにする。
②血液検査でBUNの上昇を確認した場合、大腸憩室出血を疑う。
③虚血性腸炎では下血を伴わない。
④吐血に対して造影CTにて肝円索の造影効果を確認できた場合、食道胃静脈瘤破裂を疑う。
⑤胃潰瘍出血に対して止血治療を行うと同時に、H2受容体拮抗薬を第一選択で投与する。

回答:④
解説
①:再出血の危険性が高い場合は24時間以内に行うことで再出血リスクが減少します。が、全例には行いません。再出血の危険性が高いものとは、止血前の状態で収縮期血圧<100mmHg、Hb<10、胃内に新鮮血を認めた場合、活動性出血あり、2cm以上の潰瘍があった場合の1つでも当てはまった場合です。
②:胃出血を疑います。Creatinineも確認しましょう。BUN,Creともに高い場合は出血以外に脱水なども鑑別に上がるからです。
③:虚血性腸炎は、高炎症反応、腹痛、下血があります。
④:門脈圧亢進症では、肝円索(もとの臍静脈)にも血流が復活することがあり、それほど重症なものは食道静脈瘤破裂の危険性も高いです。
⑤:第一選択薬プロトンポンプ阻害薬です。

門脈圧亢進症での側副血行路について復習してみると良いと思います。内視鏡において、再度内視鏡で確認することをセカンドルックと呼んでいますが、こちらも臨床的にはよく耳にすることと思いますので、学生のうちから知っておくと良いかもしれません。H2受容体拮抗薬は昔は即効性があるものとして救急などで使っていましたが、最近はPPIでも即効性のあるタケキャブというものがあり、こちらでも十分と思います。最近は特にこのタケキャブは人気の高いPPIとなっています。