ワクチンを打たないと、インフルにかかる確率は◯◯%!?

ワクチンを打たないと、インフルにかかる確率は◯◯%!?

インフルエンザの1週間の患者数が過去最多を記録したということで話題になっていますね。 1週間に全国の医療機関を受診した患者数は、前週より10万人ほど増加し、推定で222万人以上とされています。厚生労働省は、ワクチンの摂取やマスクの着用、手洗いうがいなどを推奨していますね。

インフルエンザの有効性は様々な研究で示されています。 中でも、「学童集団摂取は高齢者の超過死亡を低下させる効果がある」という報告した論文は有名で、学童集団予防接種により、高齢者の死亡が抑えられていた、つまり、学童の予防接種により間接的に高齢者が守られていたということが示されています。
(N Engl J Med. 2001 Mar 22;344(12):889-96.)

インフルエンザは毎年流行するし、ワクチンの有用性を示す論文は多いし、ワクチンは打った方が良いのでしょう。

でもワクチン打たなかったら、どのくらいの確率でインフルエンザに感染するのでしょうか?

今回紹介する論文は、ワクチン接種を受けていない方でのインフルエンザ発症率についての研究。 ワクチン未接種の方のデータは研究によって様々で一定の見解がありませんでした。そこで過去の複数研究をまとめて評価しましたというものです。

ワクチン接種を受ける人と受けない人をランダムに割り振ってその効果を評価した臨床研究(ランダム化比較試験といいます)を合計32件をまとめた大規模な研究になります。それらの研究で、ワクチン接種が行われなかった方のその後のインフルエンザ感染率を調査し、解析されました。 その結果、小児(18歳未満)の12.7%、成人の4.4%、高齢者(65歳以上)の7.2%で症候性のインフルエンザ感染を認めました。また、無症候性のインフルエンザも含めると、小児の22.5%, 成人の10.7%で認められることがわかりました。

つまり、症候性/無症候性インフルエンザでは 、ワクチンを打たないと

子供は5人に1人 大人は10人に1人

毎年インフルエンザに感染すると推定することができます。

子供は5人に1人、大人は10人に1人って、結構多くないですか??

この論文は、インフルエンザワクチンの効果がどの程度であったかを示す論文ではありませんが、もしインフルエンザワクチンを打たなかったらどのくらい感染する可能性があるか、を客観的に示す良い根拠になると思います。
子供は5人に1人、大人は10人に1人と非常に覚えやすいので、なんとなく覚えておきましょう!

Vaccine. 2018 May 31;36(23):3199-3207.