ゾフルーザ、希望しますか?

ゾフルーザ、希望しますか?

インフルエンザ、流行っていますね。昨日の当直でも相当数の方がインフルエンザ陽性でした。

巷で話題のゾフルーザですが、早速耐性株が出現しているようですね。ゾフルーザ投与3日後の児からの検出であったようです。
そもそもゾフルーザって何って話ですが、作用機序はこんな感じです。



こちらがお値段や使用方法についてまとめてみたものです。ちなみにタミフルがこれまで長く使用されてきたため、データも揃っており、エビデンスがあるといわれていますが、その他のものは本当の意味でのエビデンスはないようです。タミフルは発症から48時間以内に内服すると、半日程度解熱が早くなると言われています。イナビルは日本ではよく使用されるのを見ますし、実際1回で済むので楽ですが、海外では十分なエビデンスが出せず使用されていないようです。そこでゾフルーザですが、症状が出ている期間はタミフルと同程度ですが、ウイルスが消えるまでの時間はタミフルの3分の1程度といわれています。

「症状が出ている期間が同じならば意味がないじゃないか」と思う方や、「症状が出る期間とウイルスが消えるまでの期間に差があるのか」と思う方もいるでしょう。インフルエンザは症状が消失してからもウイルスは体内に残存しており、人にうつすリスクが残ります。これがよく言う出席(出勤)停止基準のやつですね。発症から5日、もしくは解熱後2日でしたね。なので、ゾフルーザはインフルエンザパンデミックを抑制できるかもしれないということは期待されます。実際はこれからのことなのでわかりませんが。

最近は外来でもゾフルーザが欲しいという方もいますが、メディアの煽りもあり、ゾフルーザのほうが早く治ると勘違いしてしまっているかもしれません。

タミフルでも症状が楽になるまでの期間はおそらくあまり変わりませんので、ゾフルーザが採用ない病院であったとしてもそこはあまり心配なさらずお願いします。

ちなみに、インフルエンザ予防としてマスクがありますよね。実際、マスク単独での感染予防のエビデンスはないといわれていますが、インフルエンザにかかった人がマスクをすることで拡散効果が抑制されることはいわれています。なので手洗いうがいマスクで予防することはもちろんですが、かかってしまった人がマスクすることがやさしさですので意識してみてください。


参考

抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランス